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かんたん薬膳レシピ

[作り置き]春おすすめ名古屋風・赤味噌おでん作り方 

名古屋風赤味噌おでんかんたん薬膳レシピ

こんにちは。

KANAパンの「おうち薬膳Cafe」。
薬膳の知識を取り入れつつ、もっとカジュアルに楽しんでいただけるような、そんなお料理をたくさん提案していけたらと思います♪

4月も後半、春真っ盛り。
日によっては気温がぐんぐん上昇して、日中、半袖で過ごせる日もありますね。

花々が咲き、新緑も美しいこの季節。
今年は新型コロナウイルスの感染被害が甚大で、現在もなお、その影響ははかりしれず、皆さん、大変な思いをされていると思います。
先行きも見えないことへの不安を抱えつつも、「外出自粛」、「3密」を守り、ただただ、一日も早い終息を願うばかりです。

今回は、作り置きレシピ第2弾「名古屋風赤味噌おでん」「万能赤味噌ダレ」をご紹介します。

寒性の食材「味噌」 ✖ 冷やし度を和らげる温性「生姜」の組み合わせです。

赤味噌スープのなかに、旬のタケノコや他にも大根やオススメの厚揚げ玉子などの食材を入れてグツグツ煮るだけ。

甘めの赤味噌味で、おつまみにもよし♪ご飯だってすすんじゃいます♪

沢山煮ておいて、作り置きにも。
大きめの保存容器に入れ冷蔵庫で保存すれば2、3日もちます。

では、「味噌」と春食材「タケノコ」の効能も併せてご紹介します。

「名古屋風赤味噌おでん」の作り方

でんって寒い冬に食べるというイメージなのに、これから暑くなる時期になぜ???と思われた方も多いはず。

実は味噌って、体を冷やす作用をもつ「寒性」の食材
赤味噌仕立てのスープで煮込む名古屋風赤味噌おでんは
暑い時季にも適しているといえます。今回は春食材のタケノコも入れちゃいますよ。
多めに煮て、作り置きをしておけば、次の日にはもっと味がしみてさらに美味しくいただけます♪

「名古屋風みそおでん」作り方

材料

・赤味噌 60グラム(大さじ4)
・砂糖  大さじ2と1/2
・酒   大さじ1
・みりん 大さじ2
・生姜  すりおろし1片分
・昆布  5センチを1枚

・水  カップ5(1000ml)
・お好みの白だし (顆粒だしでもOK)大さじ3~4
・大根   今回は1/2本使用
・タケノコ 大きめのものを1ケ(今回は水煮を使用)
・厚揚げ  大判のものを1枚
・こんにゃく(今回は丸い形の玉こんにゃくを使用)1袋
・玉子   5ケ
・おまけ♪のうずら玉子 (あれば)適量(キッズにオススメ♪)

・飾り用のミツバ 2本

★まずは下準備(2つあるよ♪)

その1: 大根を2センチ幅くらいの厚めのいちょう切りにし、
米の研ぎ汁で下茹でしておきます。

Point① 研ぎ汁と大根を入れ、水から中火で煮ます。
沸騰後、10分ほど煮て、串をさして、スーッと通るくらいになったら、ザルにあげる。
そして、茹で上がった大根は軽く水で洗っておきます。

(研ぎ汁の代わりに、お米を小さじ2杯と一緒に茹でても同様の効果があります♪)

その2: 玉子とうずら玉子を同時に茹でて、殻をむいておく。

★作り方は?

STEP1
大きい鍋に水と昆布・白だしを入れて、火をつける。(火は強めの中火。)

STEP2
 沸騰したら中火にし、味がしみにくいこんにゃく⇒大根⇒玉子⇒たけのこ⇒厚揚げの順にいれる。
(各具材ごとに場所を確保し、まとまる感じで入れると、バラバラにならず、出来上がりの見た目もよく仕上がります。)

STEP3
 火を弱めて(中弱火)、味噌ダレと生姜のすりおろしを加えます。

  そのまま、中弱火でさらに20~30分、コトコト煮ます。ほどよく水分がとんできたかな…?

  器に盛り付けて、みつばを飾って…♪
「名古屋風赤味噌おでん」の完成ですよ!!

名古屋風赤味噌おでん
お好みで、スパイスをひとふり♪七味の他、柚子や山椒でも美味しいですよ。

柚子と山椒

どうぞお試しください♪

万能味噌タレの作り方

続いて、万能「味噌タレ」。
野菜スティックにつけたり、炒めもの、田楽味噌にしても美味しい、味噌タレも同じ材料で作ることができます。

万能味噌タレの作り方 

材料
・赤味噌 60グラム(大さじ4)
・砂糖  大さじ2と1/2
・酒   大さじ2
・みりん 大さじ2
・生姜  すりおろし1片

★作り方

 赤味噌・砂糖・酒・みりんをよく混ぜ合わせ、小鍋に入れます。
② 弱火で焦げないようにゴムベラなどを使ってゆっくりと混ぜながら煮る。
ぽってりして、照りがでてきたら、すりおろし生姜を加え、ほどなくしてから火からおろし、完成!

味噌の効能は?

噌は、和食「WASHOKU」には欠かせない調味料です。地方によって材料や味、色に特徴があって、味噌ってほんとに奥が深いですね。お料理に使うにも、それぞれの特徴を生かして、使う食材だったり気分だったり…私自身、その時々のシチュエーションに合ったお味噌をもっと使いこなせるようになれるといいなと思います。
同じメニューなのに味も香りも全く違ってきたりして、新しい発見もあり、お料理がますます楽しくなってくるはず。

では、今回の食材「味噌」を薬膳の基本である「五味・五行・帰経」からチェック。

◉五味は?
鹹(塩味)のうちの「鹹味」⇒腎の働きを高める作用

◉五行は?
熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「寒性」⇒体を冷やし、熱を鎮めるので暑い時期に適した食材。体の余分な熱がこもっていたり、目の充血、ほてりを改善し、ストレスで生じた熱をとり、クールダウン

◉帰経は?
脾臓・胃・肝・腎 (に作用する)

薬膳ポイント「味噌」は生命力や成長に関わる「腎」を高める。また、体の余分な熱をクールダウンし、発熱、目の充血ほてりを改善、のどの痛みやにきび、吹き出物などの皮膚炎にもよい。
これから暑くなってくる今の季節にぴったり。

春食材「タケノコ」の効能は?

に必ず一度は食べたいタケノコ料理。生のたけのこから茹でるのはけっこう大変ですが、新鮮なタケノコの美味しさは格別♪私も、今年も挑戦したいと思っています。
また、旬以外の季節でも出回る、市販の水煮なら、もっと気軽に使うことができて便利です。

まず、「タケノコ」の五味・五性・帰経をチェックしてみましょう。
五味鹹味(塩味)のうちの「甘味」脾の働きを高め、滋養強壮、疲労回復効果。緊張を緩める。
五性熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「寒性」⇒体を冷やし熱を鎮める。体に余分な熱がこもっている時やイライラしやすい時のクールダウンに効果的。
帰経胃・大腸(に作用)
薬膳ポイント
タケノコは気の巡りを正常にする。
・寒性食材なので、体にこもった余分な熱を冷ます作用で、イライラや発熱、目の充血を和らげます。暑い時期に適しているといえます。

バランスを意識した毎日の食事で、無理なく栄養管理をしていきましょう。

皆さん、どうぞ、
STAY HOME ♣STAY SAFE ♣STAY HEALTHY…。

今回も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。