こんにちは。
KANAパンの「おうち薬膳Cafe」です。
今回の薬膳レシピは、「新じゃがとブロッコリーと白きくらげのミルクスープ」。
新じゃがとブロッコリーが元気を補ってくれて、胃腸に優しい♪それに、薬膳食材の「銀耳(白きくらげ)」を使うから美肌効果も抜群!
優しい味で心も体もほっこり。作り方はとっても簡単でしかも時短!忙しい朝にぴったりだと思います。
人の身体は食べたものから作られます。
身近な食材に、ほんのちょっと薬膳食材を取り入れてみてください。
「おうち薬膳」で、栄養バランスを無理なくコントロールして、健康で充実した毎日を過ごせますように…。
今回は、
・「新じゃがとブロッコリーと白きくらげのミルクスープ」の作り方
・じゃがいもの働きと効能
・春オススメ薬膳食材「銀耳(白きくらげ)」の効能と使い方
・春オススメ薬膳食材「菊花」の効能と使い方
をご紹介します。
新じゃがとブロッコリーと銀耳(白きくらげ)のミルクスープ作り方
材料(4人分) 所要時間15分
・新じゃがいも 1~2ケ
・ブロッコリー 適量
・昆布 約3センチ
・ブイヨン(鶏ガラスープやコンソメでも可) 1カップ
・牛乳 3カップ
・塩 小1/2
・胡椒(こしょう)少々
<薬膳食材>
・銀耳(白きくらげ) 適量(今回使ったのは3グラムです)
・菊花(きっか) 1~2ケ
<作り方>
★まずは下準備♪
・銀耳(白きくらげ)を軽く洗い、ぬるま湯で戻す。(水分を吸収して約4~5倍の大きさになります。)
(Point① 水で戻してもOK。また、必ずしも完全に戻さなくても大丈夫です。煮ているうちに柔らかくなります。)
・じゃがいもは、芽を包丁の角を使ってぐるりと深めに削りとり、皮をむいたら、半分に切っていちょう切りにする。
・ブロッコリーを食べやすい大きさに切る。(茎にも栄養があって美味しいよ♪)
① 鍋にブイヨン(コンソメや鶏ガラスープでも可)と昆布を入れて、煮立ったら中火で、じゃがいも→ブロッコリー→、白きくらげの順に入れ、じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
(Point② ブロッコリーと白きくらげは火の通りが早いので、煮えにくいじゃがいもが煮えているかどうかが目安です。)
② 食材に火が通ったら、牛乳3カップを入れ、塩、胡椒で味を整えて、沸騰直前で火を止める。
(グツグツ煮えだす手前で火を止めます。)
③ お皿に盛って、菊花をほぐし、花びらを散らして完成!
じゃがいもの働きと効能は?
東洋医学には、「薬食同源」という言葉があります。
食材は健康な体を作る作用をもつだけでなく、不調を改善する力も秘めているという意味です。
そして、それぞれの食材がもっている効能を知って、季節や、その日の体調、体質などに合わせて食事作りをしていくのが薬膳です。
では、今回使った食材「じゃがいも」の働きと効能を薬膳の基本である「五味」「五性」「帰経」で確認してみましょう。
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)のうちの「甘味」⇒滋養強壮、痛みを止め、緊張を緩める。
※とり過ぎには注意。
(甘味を摂りすぎると「骨が弱くなる」「むくみや肥満になりやすい」などの症状につながります。)
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「平性」⇒温めすぎず、冷やし過ぎない、バランスのよい食材。
◉帰経:胃・大腸(に効果がある。)
じゃがいもは、世界中で栽培されていて、主食とされる野菜の一つ。男爵、メークインなど…品種も豊富です。
五味・五性からみても、「甘味」でいて「平性」でバランスがよく、常食するのに向いている食材だということがわかります。
特に、胃腸のバランスを整え元気不足を改善してくれるので、元気がでない、疲れやすいなどのスタミナ不足の時にぴったり。
ポテトサラダにフライドポテト…。美味しいじゃがいもですが、食べすぎはくれぐれも注意してくださいね。バランスよく食べることが大切です♪
春のオススメ薬膳食材「銀耳 (白きくらげ)」の使い方と効能は?
お肌の救世主!ともいうべき「銀耳(白きくらげ)」。その美肌効果はお墨付き♪
肺を潤す効果に優れているので、から咳、口の渇き、喉の痛み、など乾燥している時には積極的に食べたい食材です。
まず、「銀耳(白きくらげ)」を五味・五性・帰経でチェックしてみましょう。
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)のうちの「甘味」⇒滋養強壮、痛みを止め、緊張を緩める。
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「平性」⇒温めすぎず、冷やしすぎない、バランスのとれている食材なので常食するのに向いている。
◉帰経:肺・脾・腎(に効果がある)
使用方法:ぬるま湯に約30分間つけて戻して使います。(約4~5倍の大きさになるよ♪)
(今回はスープに使用しましたが、他にも炒め物やサラダ、酢の物、デザートにも使われます。)
プルプル、こりこりとした独特の食感に、はまってしまいます♪
春のオススメ薬膳食材「菊花」の使い方と効能は?
菊花は、菊の花。よく、お刺し身の横に大根のツマの上に黄色い花がのっていますよね。その黄色い花こそが「菊花」です。
まず、「菊花」の五味・五性・帰経をチェックしてみましょう♪
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)のうちの「辛味」「甘味」「苦味」。
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「涼性」
◉帰経:肝・肺(に効果がある)
「五味」が「辛味」と「甘味」そして「苦味」。
実際に食べてみると…
まずほろ苦さがきて、次にほのかに甘みも…。
では、辛味に関してはどうでしょうか?
感じ方は人によりけりだと思いますが、あまり「辛味」は感じられない気もします。
このように、「五味」は、必ずしもその味がするとは限らず、その働きから「五味」を当てはめるということもあります。
薬膳って、奥が深いですね。
今回の薬膳ポイント
帰経が「肝」で、肝の熱をとることから、「菊花」は春に吹く風に影響を受ける頭痛やのぼせ、花粉症などの症状におすすめの食材です。
イライラにも効果あり。目の働きを改善する効果もあるので、疲れ目や目のかすみにも効果があります。
また、「辛味」が滞っているものを発散させ気血の流れをよくし、「苦味」には解毒・清熱作用があるので、体内の余分なものを排出、熱を冷ましてくれます。
使用方法:生のものは、そのまま散らしたり、さっと湯通しして使います。
風味と香りを生かして、手早く調理することがポイント♪
乾燥の菊花の場合はお湯で3~5分蒸らすと成分がでます。
春おすすめの薬膳食材「銀耳(白きくらげ)」と「菊花」。
是非、日々の食事に取り入れてみてください。
では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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