こんにちは♪
KANAパンの「おうち薬膳Cafe」です。
今回は、春食材を使った「ホタルイカと菜の花の薬膳トマトソースパスタ」をご紹介します。
体を温め、潤わせてくれるから、強い風が吹いて乾燥する春にぴったりです。
人の身体は食べたものから作られます。
「おうち薬膳」で、栄養バランスを無理なくコントロールし、毎日の食事を美味しく!そして健康な身体作りを心がけていきましょう!
・「ホタルイカと菜の花の薬膳トマトソースパスタ」の作り方
・「イカ」と「菜の花」の働きと効能
そして、
薬膳食材「海松子 (松の実)」と「陳皮」の使い方と効能
も併せてご紹介します。
「ホタルイカと菜の花の薬膳トマトソースパスタ」作り方
春の風物詩として有名な「ホタルイカ」。
夜の海、たくさんのホタルイカが青白く光る様子はとっても幻想的ですね。
日本でホタルイカが生息しているのは新潟県沖から山陰沖にかけてです。
魚獲量の第1位は兵庫県。
第2位は富山県です。
毎年、3月~6月に富山湾には、数百万匹の大群で海岸まで押し寄せます。
このような現象がみられるのは世界でも珍しく、富山市から魚津市にかけての沿岸域は国の天然記念物にも指定されています。
そんなホタルイカと今回、組み合わせたのは菜の花。「ホタルイカ×菜の花」。
今回、薬膳食材として
・「海松子 (松の実)」
・「陳皮」
も使用します。
「ホタルイカと菜の花の薬膳トマトソースパスタ」作り方
(所要時間 約30分)
<材料>(2人分)
・ホタルイカ(ボイル) 1パック(約200グラム)
・菜の花 適量(今回は5本使用)
・にんにく 1かけ
・トマト缶 1/2缶
・水 100CC
・塩
・こしょう
・パスタを茹でる際の塩 湯に対して1%の量
<薬膳食材>
・海松子(かいしょうし)松の実のこと 適量
・陳皮(ちんぴ)みかんの皮を乾燥させたもの 1~2枚
~作り方~
★まずは、下準備から
Point①
ホタルイカの臭みをとるため、酒を少々入れた湯でさっと湯通しします。
(小鍋で、沸騰した湯に酒を少々加え、ホタルイカを入れる。→ 再沸騰したらすぐに火を止め、ザルにあげておく。)
この一手間で、ホタルイカの臭みがとれて、プリプリになるよ♪
・ にんにく(1かけ)はみじん切りにする。
・ 菜の花は、3等分くらいにカット。
・ 陳皮はハサミで細切りにする。
・ 松の実を、フライパンで油をひかず、乾煎り(からいり)する。
STEP1
★パスタを茹でる準備、スタート!
大きめの鍋にたっぷりの水をいれ、湯をわかします。
★トマトソース作り!!
① フライパンに、オリーブオイルを熱し、にんにくのみじん切り(1かけ)を炒める。→焦げないよう弱火で。
② にんにくの香りがたってきたら、湯通ししたホタルイカ→カットした菜の花 の順に入れ、中火で炒める。
そして、全体に油がまわったら、トマト缶、そして、水を加減しながら入れる。
③ 煮えてきたら、塩こしょう、陳皮を入れ、火を止める。
STEP2
★パスタを茹でましょう♪
鍋の湯が湧いたら、お湯に対して1%の量の塩を入れて、パスタを固めに茹でる。
STEP3
★パスタをトマトソースにからめます♪
① パスタが茹であがりそうなタイミングで、フライパンに再び火をつけ、トマトソースをあたためる。
② 鍋の中のパスタをトングなどを使って、軽く水をきりながら、フライパンにうつし、手早くトマトソースにからめる。(トマトソースの濃さは茹で汁で調整します。)
③ 仕上げに、香ばしく炒った「海松子 (松の実)」をちらして
ホタルイカと菜の花の薬膳トマトソースパスタの完成!!
今回の食材「イカ」と「菜の花」の働きと効能は??
東洋医学には「薬食同源」という言葉があります。
食材は健康な体を作る作用をもつだけでなく、不調を改善する力も秘めているという意味です。
そして、それぞれの食材がもっている効能を知って、季節や、その日の体調、体質などに合わせて食事作りをしていくのが薬膳です。
では、薬膳の基本「五味」・「五性」・「帰経」を確認してみましょう。
今回使った食材「イカ」の働きと効能を五味・五性・帰経でチェック♪
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)の 「鹹(塩味)」⇒体内にできたしこりをやわらかくして、体外に排出してくれる効果がある。
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のなかの「平性」⇒温めすぎず、冷やしすぎず、バランスがよい。
◉帰経:肝と腎(に効果がある。)
しかも、ホタルイカは丸ごといただける食材です。
薬膳では、
「一物全体」… 丸ごと食べてこそ、バランスがよい
という考えがあります。
他に、貝類や、小魚など…。
これは、植物にも言えることで
精米された白米より玄米…。
野菜の皮や根など、できるだけ捨てずに食べる工夫をしていけたらいいですね。
「菜の花」の働きと効能を五味・五性・帰経でチェック。
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)の「辛味」⇒滞っているものを発散させて、気血の流れをよくする働きがある。
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のなかの「温性」⇒体を温める食材
◉帰経:肝・肺・脾に効果がある。
★菜の花は、温性で体を温めてくれる食材なので、春の肌寒い日にぴったりです。
また、体内で滞った血の流れを促す作用があるので、昔から、女性特有の症状改善に利用されていました。
今回のおすすめ薬膳食材「海松子(松の実)」と「陳皮(ちんぴ)」の働きと効能は?
「海松子 かいしょうし」とは松の実のことです。
「海松子」を五味・五性・帰経でチェック♪
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹(かん)のうちの「甘味」⇒甘味の食材は滋養強壮の効果があり、疲れに効く(補益作用)。
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のうちの「温性」⇒身体を温める食材。
◉帰経:肺・肝・大腸 (に作用)
「松の実」は、甘みがあってナッツのような味。
料理のアクセントとして、トッピングとしても、よく使われます。
今回の薬膳ポイント①
★松の実は、身体を温め、肺や腸を潤してくれる、咳や肌の乾燥、便秘に効果のある潤いの薬膳食材♪
でも、
生では食べられません。
炒って使って、香ばしさもアップ♪
ぜひ、いろいろな料理に使ってみてください。
続いて、「陳皮(ちんぴ)」。
「陳皮」とは、温州みかんの皮を乾燥させたもの。
七味唐辛子などに入っている陳皮(ちんぴ)ですが
あまり、スーパーなどでは手に入りにくいかもしれません。
ですが、簡単に作ることができます。
温州みかんを、まず、ぬるま湯でよく洗って皮を剥き、皮の内側を上にし、ざるなどに並べて天日干しをして、乾燥させるだけ。乾燥剤入りの瓶で保存します。
生薬である「陳皮」は、年数が経っていれば経っているほど効能がよく高価です。
みかんを食べる時には、ちょっと手仕事をして、手作り陳皮を味わってみてください♪
「陳皮」の五味・五性・帰経をチェック。
◉五味:酸・苦・甘・辛・鹹⇒辛味・苦味
◉五性:熱性・温性・平性・涼性・寒性のなかの「温性」
◉帰経:脾・肺 に効果あり
今回の薬膳ポイント②
★陳皮は、滞った気の流れを活発にしてくれる薬膳食材で、イライラや落ち込み、ストレスを感じている時におすすめです。
味のアクセントにもなります。
ぜひ、手作りして、いろいろな料理に活用してみてください。
では、「おうち薬膳」で美味しく栄養バランスをコントロールして、皆さ~ん♪どうぞお元気で毎日をお過ごしください♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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